今では多くの方がドライブレコーダーを取り付けています。
事故のとき、「ウインカーを出していたか」「割り込みがあったか」「信号は何色だったか」といった判断をするための重要な証拠になるからです。
しかし最近、「映像が上書きされていて、肝心な場面が残っていなかった」というトラブルが増えています。
今回は、そんなドライブレコーダー映像の上書きを防ぐ方法について詳しく解説します。
ドライブレコーダーは常に録画中。だからこそ上書きに注意！
ドライブレコーダーはエンジンをかけている間、常に映像を録画しています。
容量がいっぱいになると、古い映像から順に自動的に上書きされる仕組みです。
事故が起きてもそのまま走行を続けると、せっかくの証拠映像が消えてしまうことがあります。
事故後にまず行うべきは「SDカードを抜く」こと
事故の直後には、エンジンを切るだけでなくSDカードを抜くことが一番確実です。
軽い接触事故などでそのまま運転を再開すると、録画が再開し上書きが始まってしまいます。
事故対応で警察や保険会社へ連絡する前に、まずSDカードを取り外して保管しておきましょう。
これだけで、貴重な証拠映像を守ることができます。
SDカードの容量で録画時間は大きく変わる
ドライブレコーダーの録画時間は、SDカードの容量によって大きく変わります。
一般的な録画時間の目安は次の通りです。
SDカード容量 | 録画できる時間の目安
32GB | 約3〜4時間
64GB | 約7〜8時間
128GB | 約14〜16時間
256GB | 約1〜2日分
たとえば、32GBのカードでは半日も経たないうちに古い映像が上書きされてしまいます。
事故後にカードを抜き忘れても映像を残したい場合は、64GB以上の大容量カードに交換するのがおすすめです。
ただし、注意点があります。
ドライブレコーダーの機種によっては、使えるSDカードの種類や容量に制限があります。
対応していないカードを使うと、録画が止まったりデータが壊れたりする恐れがあります。
購入前に、必ず取扱説明書やメーカーサイトで対応容量を確認しましょう。
SDカードの寿命にも注意！定期的な交換が安心
SDカードには寿命があります。
録画を繰り返すことで内部のメモリが劣化し、録画エラーやデータ破損が起こることもあります。
メーカーにもよりますが、1〜2年に一度の交換が推奨されています。
特に営業車や長距離運転の多い方は、消耗が早くなるため定期的な交換をおすすめします。
保険会社のドライブレコーダーなら「自動送信」でさらに安心
近年、保険会社が提供している「ドライブレコーダー付き保険」が注目されています。
これらのドライブレコーダーは、強い衝撃を感知すると自動的に映像を保険会社へ送信する仕組みになっています。
事故発生時にはドライブレコーダーから自動で事故連絡が行えるタイプもあり、映像を自分で取り出す必要がありません。
また、保険会社のオペレーターが映像を確認し、すぐに対応してくれるので安心です。
「SDカードを抜き忘れた」「データが上書きされた」といった心配がなく、管理の手間が減るのも大きなメリットです。
安全性と利便性を両立したい方は、保険会社のドライブレコーダーもぜひ検討してみてください。
まとめ：大切な映像を守る3つのポイント
1. 事故の直後はSDカードを抜く
2. 容量の大きいSDカードを使う（64GB以上がおすすめ）
3. 1〜2年ごとにSDカードを交換する
ドライブレコーダーは、いざという時に「あなたを守る証人」です。
しかし、映像が残っていなければ意味がありません。
日ごろからドライブレコーダーの状態をチェックし、安心のカーライフを送りましょう。
保険会社のドライブレコーダーについて詳しく知りたい方は、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。
当社ホームページでも、機能やサービス内容を分かりやすくご紹介しています。
大切な証拠を守り、もしもの時も安心できるドライブレコーダー管理を心がけましょう。
